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福島第一原発の状況と今後の見通し② ~4月7日以降の状況~

『ヤスの備忘録リンク』より、引用(249376続き)です。

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●4月7日以降の状況

ところが4月7回前後になると、1号機のタービン建屋に漏れてきた水にクロル(塩素)38という核物質が検出された。クロル38は核分裂反応が起こっているときに生成される核種である。これが1号機から漏れた水に検出されたということは、すでに1号機では炉心の溶解から再臨界に達しており、核分裂反応が進んでいる可能性が高いことを表している。


●再臨界に達するとどうなるのか?

上にも書いたように、再臨界に達すると核分裂反応が起こり、それが制御不能となる。すると、炉心の温度はこれまで以上に急激に上昇し、温度が一定レベルに達して水に触れると水蒸気爆発を起こす。

福島第一原発が津波に襲われ停電したため、冷却システムが駆動しなくなったことから、1号機、2号機、3号機が爆発したが、この爆発はすべて水素爆発であった。

これに対し、今回懸念されている水蒸気爆発は、圧力容器、格納容器、そして建屋すべてを吹き飛ばす規模になる可能性があるようだ。ちなみに、最初に起こった水素爆発では建屋は吹き飛んだが、圧力容器と格納容器の原子炉本体は持ちこたえた。


●急上昇した格納容器内部の放射線量

1号機で再臨界に達している可能性は、公開されている1号機から3号機までの格納容器内の放射線量を見ても、4月8日には人間が被爆すると即死してしまう100シーベルトの極めて高い放射線量が観測されている。下のグラフでも分かるように、これは普段の放射線量の4倍も高い。4月8日以降の放射線量は表示されていないが、これは放射線量があまりに高く、グラフに表示できなくなっているからなのかもしれない。

さらに、同じく計測されている格納容器内の温度を見ると、やはり4月8日に上昇していることから、京都大学実験炉の小出助教は、やはり2号機は再臨界に達している可能性は否定できないとしている。

原子力安全保安員は、これが計測装置の故障であるとしているが、真偽のほどは分からない。


●2号機で起こっていること

さらに2号機でも漏れ出た水からクロル38が検出されていたことが、ニューヨークタイムスのスクープで明らかになった。

ただこの記事のもとになった情報は古く、3月26日にアメリカの原子力規制委員会が福島第一原発で行った調査の非公開の報告書である。それによると、2号機でクロル38が検出されたことは、2号機でも再臨界に達していた可能性があることを示している。


●専門家の警告

このような状況のもと、京都大学実験原子炉の小出助教らの専門家は、「1号機の水蒸気爆発が起こった場合、政府の判断を待たずにできるだけ速やかに福島第一原発の300キロ圏外に退避するべきだ」と警告している。まじめに受け取るべきではないかと思う。

しかし、現在の原子炉のデータを見ると、放射線量以外の特別な変化は見られない。一時は上昇した温度も下がっている。再臨界に達すると、放射線量とともに温度も上昇する。温度が下がっているということは、外部からの注水により、少なくとも冷却が成功していることを示している。いまのところ、ぎりぎりで爆発は回避されているように見える。

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匿名希望
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