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有機リン系農薬が行動障害・認知症・神経発達障害の原因

10月24日付ガーディアン紙によると、妊娠中の胎児がリン酸エステルに晒された場合に行動障害・認知症・神経発達障害の原因になることを示す有力な証拠が見つかったという。

以下大意引用
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毒物学の専門家によると、農薬があらゆる子供たちや妊婦の健康を脅かしている証拠が明らかになったという。

”Plos Medicine”に掲載された論文(※)によると、有機リン酸塩(OP)への曝露は、知的障害・記憶および注意欠陥、および出生前児の自閉症のリスクを高めるという。
※Organophosphate exposures during pregnancy and child neurodevelopment: Recommendations for essential policy reforms(リンク )

有機リン農薬は毎年24の欧州の諸国で1万トン以上が散布されている。米国連邦裁判所で禁止されているクロルピリホスは最もポピュラーな殺虫剤の一つである。

UC Davis環境保健科学センターの責任者であるIrva Hertz-Picciottoは次のよう述べた。「非常に低レベルの農薬摂取を受けた妊婦被験者であっても一生続く可能性のある発達障害と有意な関連があるという研究結果を得た。クロルピリホスだけでなく有機リン系農薬も禁止するべきと考えます」

有機リンに関するデータ・文献のメタレビューは、71カ国をカバーする国連データベースやその他の研究資料を用いて、疫学的スコアとクロスリファレンスが行われた。

この過程で、米国規制当局は、人間の健康に有害であるとされる40種の有機リン農薬のうち26種がすでに禁止されていることが判明した。ヨーロッパでは39種類中33種が禁止されている。

しかしながら国連の推定によると、世界中では毎年20万人が農薬中毒で死亡しており、そのうち99%が開発途上国の人間である。さらに毎年11万人が農薬で自殺している。

(中略)

同紙の共著者の一人でバンクーバーのサイモン・フレイザー大学の科学者であるブルース・ランパール(Bruce Lanphear)は次のように述べる。
「子供たちが有機リン系農薬が暴露されて安全であるレベルは存在しない。胎児の段階で有機リン系農薬は脳を破壊しており、学習・記憶・注意障害、学齢で発現する症状についても追跡中である。政府関係者は農薬会社のロビーストではなく、こうした研究に注意を払ってほしい」

有機リン化合物への高ばく露は、急性中毒に至ることが長い間知られている。有機リンは1930から40年代に神経ガス剤で使用するために開発された.サリンは最も有名なものの1つで、後に低用量で農薬として使用するように改造された。

1965年にダウ・ケミカルズは、庭園や野外での殺虫剤としてクロルピリホスを導入た。しかし、研究によって胎児の神経発達の危険性をもたらす懸念が高まったため、2000年には米国で家庭内での使用が禁止されまた。

この報告書の共同研究者の一人であるコロンビア大学の子ども環境保健センターのロビン・ワット教授によると、

「有機リンによって引き起こされる子どものIQの減少は5〜6ポイントという巨大なインパクトをもたらす。問題は、これだけ有機リン系農薬が普及してしまっている状況では未暴露の人が少なく、IQの分布に偏りが生じることである。子供の能力の潜在的な可能性の観点から、社会に非常に大きな経済的影響を与える可能性がある。」

(中略)

彼女は、「果物や野菜が豊富な食事は健康にとって重要であり、この論文によっても影響されない」と強調した。人々は有機または無農薬食品を購入することで自分自身を守ることができる。流水で洗うだけでも残留農薬は減らすことができる。

ヨーロッパの有機リン事業の主な生産者には、バイエル・モンサント、シンジェンタ、デュポンなどがある。

(後略)





渡辺卓郎
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