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最悪の事態=ウラン拡散 (続き) 放射性物質が放射性物質を生む連鎖

続き
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■取り込んだウランはどうなっていくか

劣化ウランは燃えないウラン(U-239)が99.8%程度占めているが、このウラン-238(半減期45億年)は、ゆっくりと崩壊しながら、崩壊と同時にα線(ヘリウム原子)を出す。

しかし、問題はそれだけに留まらない。

α崩壊を起こしたウラン-238は、トリウム-234(Th-234)になる。こうして生まれたトリウム-234も不安定であり、放射能がある。そして、半減期24日という短さで崩壊し、崩壊と同時にβ線を出す。崩壊したトリウム-234は今度はプロトアクチニウム-234(Pa-234)に変わるが、これも非常に不安定で半減期1.2分でβ線を出して崩壊する。β崩壊を起こしたプロトアクチニウムはウラン-234(U-234)となる。

<ウラン系列>(メインの流れのみ)

        半減期
U-238
↓ ・・・・・・α線 44億年
Th-234
↓ ・・・・・・β線 24日
Pa-234
↓ ・・・・・・β線 1.2分
U-234
↓ ・・・・・・α線 24万年
Th-230
↓ ・・・・・・α線 7.5万年
Ra-226
↓ ・・・・・・α線 1600年
Rn-222
↓ ・・・・・・α線 3.8日
Po-218
↓ ・・・・・・α線 3.1分
Pb-214
↓ ・・・・・・β線 27分
Bi-214
↓ ・・・・・・β線 20分
Po-214
↓ ・・・・・・α線 1秒以下
Pb-210
↓ ・・・・・・β線 22年
Bi-210
↓ ・・・・・・β線 5日
Po-210
↓ ・・・・・・α線 140日
Pb-206

不安定核種が不安定核種を生む、という連鎖の系列である。

これは、ウラン-238を体内に取り込んで排出されない場合には、体内で放射性物質が次から次へと生まれていくことを意味している。この連鎖によって、ウラン-238単独の場合に比べて数倍~最大14倍の放射線を出す。





内藤琢
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