忍者ブログ

換気の歴史から考える、近代化の恩恵と罪について

今では当たり前にいわれている「換気」という言葉ですが、何のために行うかをご存じでしょうか。日本では元来、あえて住宅にすき間を設けることで”自然”に建物内に空気(通気)を取り入れていました(自然換気)。
戦後に技術が発達し、人間が様々なことを制御できるようになるにつれ、冷暖房時の省エネルギー性能やプライバシーというものに人々の関心が集まり、これに応えるかたちで高気密・高断熱の住宅が建てられるようになりました。
このような住宅内では汚れた空気が停滞し、人々の活動により発生する水蒸気(発汗、呼気)による結露等の問題が発生するため、機械による換気の必要性が高まりました。
さらに近年ではより高気密・高断熱が進んだことで、人々が活動する空間は24時間換気をし続けなければならない、という考え方が出てきています。

このような状況は「きれいな空気しかない快適な環境の中で生活できるようになって現代人は幸せだ」と漠然とよい傾向だと感じるかもしれません。一方でエネルギーの使用状況、人間の健康状態に目を向けると、「常にエネルギーを消費しつづけ(機械換気をするには、ファンを動かすために電気が必要です)」、「(過剰に清潔な環境で生活することで)免疫力がどんどん低下して人間の弱体化が進んでいる」という事実も見逃せません。近代化(機械化)を現代に生きる私たちがどう評価するかで、これからの人類が進む方向性が変わってきます。
そのような課題を冷静に評価し、次の行動を考えるには、歴史を遡ることで構造的に捉える必要がありそうです。


以下、引用です。
リンク
その昔から換気を“自然”に取り入れていた            


「家のつくりやうは、夏をむねとすべし」――徒然草にもあるとおり、昔から日本の建築様式は夏の蒸し暑さ対策を軸においています。住宅にすき間を設け、室内と室外の通気をよくすることで、住宅内の空気を自然に入れ換える“自然換気”を取り入れた構造。常に新鮮な空気が取り込めたため、室内に空気がとどまることがなく、換気機器を設ける必要がなかったというわけです。


 高気密化した戦後の住まいでは、"機械換気"が必要に           

戦後の混乱から日本経済が回復するとともに、住宅の建築様式も、著しい変化を遂げました。まず、冷暖房時の省エネルギー効果を高めるため、アルミサッシをはじめ、新建材、グラスウールなどを採用し、すき間のある建築様式から魔法瓶構造の高気密・高断熱住宅に移行していきました。
次に、住宅にプライバシーが求められるようになると、高気密化・高断熱化がさらに進みました。そのため、自然の力だけでは室内の汚れた空気が抜けにくくなり、結露などで住宅が傷んでしまう問題が発生。住宅における換気対策が急務となりました。その対策として、窓を開けなくても汚れた空気が排出できるように、換気機器を使って通風・換気を行う“機械換気”の意識が高まってきました。


 そして今、"計画換気"の時代へ            

近年の高気密・高断熱住宅では、一般の在来木造住宅と比べると、5~10倍も気密化が進んでいます。そのため、室内の空気が充分に換気されずにとどまってしまい、アレルギーや花粉症の要因となるハウスダストをはじめ、ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)による室内空気汚染が人の健康を阻害する大きな問題に。そのため、換気は24時間365日運転、いわゆる“計画換気”が必要になってきました。
最近では冷暖房をはじめ、調湿機能や空気清浄、熱交換運転もできる換気機器も登場。室内の空気はいつもきれいで快適。年間を通して安定した空気環境を保てるようになりました。 



濱田健
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

ランキング

にほんブログ村 環境ブログへ お勧めサイトランキングへ

カウンター

カレンダー

06 2017/07 08
S M T W T F S
1
3 4 5 6 7
9 10 11 12 13 14 15
16 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

バーコード

ブログ内検索

P R