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市場は私たちの体内環境をも、ないがしろにしている

 近年、輸入野菜の占める割合が高くなってきていると思います。鮮度や害虫などのリスクを最大限に抑えての輸入ということで、残留農薬が心配されます。

 日本の環境庁があげている約70種類の環境ホルモンのうち、3分の2は農薬で占められているそうです。

 毒性が高く、特定毒物、毒物、劇物に指定されているものも少なくありません。農薬は殺虫剤、殺菌剤、除草剤に大別されますが、発ガン性や催奇形性(胎児に障害を引き起こす毒性)があると指摘されているものも多くあります。

 そんなわけで、日本では「無農薬野菜」や「有機栽培」などを巷で聞くようになりました。しかし、輸入農作物については情報源に乏しいため、国家を信用するしかないのですが、かなり危惧されるところがあると思います。

 各国ごとに農薬に対する規制や基準はあるのですが、日本では考えられないような使い方をされている場合もあります。例えば、アメリカ国内で使用されている多くの農薬に発ガン性があると、EPA(環境保護局)が発表しています。これは殺虫剤の30%、除草剤の60%、殺菌剤の90%に発ガン性が認められたという調査結果によるものです。

 輸入農作物はさらに、収穫後の農作物へ散布する農薬や放射線(ポストハーベスト)の心配があります。日本では原則として認められていないポストハーベストは、輸入するにあたって、農作物の品質を保つために出荷前の外国での倉庫で使用されます。海外では一般的に行われていているのですが、土や成育過程に使用されるのとは違い、農作物に直接吹き付ける(照射する)ために、その残留量は格段に高くなるそうです。

 そして、そのポストハーベストに使われる薬剤は、ゾッとするようなものばかりなのです。例えばサクランボには臭化メチル(劇物)が、柑橘類にはOPPやDDT(日本では禁止)が、キャベツ、タマネギ、キュウリ、カボチャ、ニンジンなどの野菜にはOPPや突然変異性が強いキャプタンなどが使われているそうです。

 ポストハーベストのおかげで、ようやく日本に到着した輸入農作物には、まだ、もう一つの「洗礼」が待っているのです。それは輸入時のくんじょう処理です。

 これだけ農薬漬けになっていても、日本到着後の検疫で害虫などが発見されることが多く、その場合、国内でさらに薫蒸による消毒(くんじょう処理)が行われます。

 くんじょう処理とは、薫蒸庫と呼ばれる密閉室に輸入農作物を入れて、猛毒の青酸ガス、臭化メチル(劇物)といった毒ガスを充満させて行う殺虫処理のことです。防疫官の説明では実施後、毒ガスは回収され、食品にはほとんど残留しないということなのですが、一度でも毒ガスにさらされたものが、どうして安全だと言いきれるのでしょうか。ちなみに輸入農作物で、くんじょう処理を施される割合は、果実が約90%、豆類は約70%、野菜で約30%となっています。

 もともと日本人は、いわば菜食人種です。日本の食品市場に世界中から輸入農作物が続々と「商品」として集められてくるのですが、どんな処理をしているのかが、まったく表示されていないような輸入農作物を「輸入国」や「原産国」だけの表示で、私たちに商品を突きつけているのが現在の食品市場の現実だと思います。

 市場は私たちの体外環境もそうですが、体内環境は守れるのでしょうか?  

 それでなくても、スーパーなどで売られている非加工食品は、野菜や果物に限らずトレーとラップでくるまれていて、においも、手触りも、確かめさせてもらえないというのが現実です。それどころか、色も艶も着色料やワックスを使って、平気でごまかしているのです。

 そして、それがいつのまにか、正当化され、当たり前の売り方にと市場は変えてしまっているのですね。

 このような状況は、私たちが求めたものでも、求めているものでもないはずです。市場のための商品づくりは、農作物においても私たちに多くの危険とリスクを生んでいます。

神家佳秀
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