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原発行政の裏側②~六ヶ所村と官僚の犯罪~

『腐蝕の連鎖―薬害と原発にひそむ人脈―』(広瀬 隆 著)~第3章 六ヶ所村と官僚の犯罪~
リンク より

以下引用
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 六ヶ所村のプールは、これから、全国の原子力発電所からその膨大な量の使用ずみ燃料を集めて、水中に沈めてゆく。今までは、日本の電力会社がイギリス・フランスに送っていたが、その委託した契約量がほとんど終わりに近づいてきた。そのためもうイギリス・フランスには送れない。あとは戻ってくるだけ。それが電力会社の状況だ。

 そして日本全国に50基ある原子炉では、発電所内のプールが満杯に近づいている。そのため、発電したあとに取り出した、高い放射能の使用済み燃料をできるだけ早く外に持ち出したい。自分のところに抱えているのは危険なので、どこかに持って行ってほしい、という要請を出してきた。
 こうしてこの危険物が、青森県・六ヶ所村にやってくることになった。

大地震があれば、プールはコンクリート製であり、そこにばりばりと亀裂が入れば、水が抜けてゆく。また原子炉には制御棒があるが、使用ずみ燃料プールには制御棒がないので、万一の臨界反応(核分裂反応)の暴走という危険性が潜在している。いずれの場合にも、使用ずみ燃料が出す巨大な熱によって、燃料が灼熱状態になり、メルトダウンを起こしはじめる。原発を何十基もまとめた事故であるから、チェルノブイリ原発事故とは比較にならないほど大きな地球規模のカタストロフィーになる。

 三陸はるか沖地震による破壊の状況は次のようであった。
 最初私たちは、港の岸壁が波に洗われているコンクリートの大きな破壊物を目にして、それだけで驚いた。割れて砕けたコンクリートに大きな波がかぶって、そこから海水が流れ落ちてくる様は、日光の竜頭の滝のようであった。ところが、次第に、その破壊のメカニズムと意味が分かってきた。この破壊現場のほぼ半分は、すでに工事によって元通りに修復がおこなわれ、その工事業者がクレーンなどを使って必死の"原状回復"をしている最中だったからだ。

 ここは、主に六ヶ所村海水漁協が使っている漁港であり、原子力のための港ではない。そこに原子力産業の工事現場から、雪どけを待って急いで工事関係車がやってきたことになる。明らかに、原子力産業にとっては誰にも見られたくない地震による破壊現場だった。必死で復旧工事を進めていたのは、そのためだ。
 電力会社は、しばしば活断層を隠すが、実際に発生した地震の被害もこのようにして隠すのである。核燃料サイクル基地近くで発生した大地震による漁港の破壊は、青森県や六ヶ所村、あるいは日本の国家としての責任者である建設省などが、国民に対して誠実に報告するべき義務がある。

六ヶ所村の再処理工場の敷地には、「f 1」、「f 2」と命名された二本の断層が走っており、後述するように、それを日本原燃は隠していた。通産省と科学技術庁の技官や審議官がその事実を知りながら、隠すよう日本原燃に指示を与えていたのだ。「活断層」の疑いが高かったからである。その二本のうち「f 2」断層は、高レベル廃棄物の貯蔵庫の至近距離にあり、右側(東側)を走って、「f 1」断層と合流していた。

 今、青森県内では、地元のテレビ・コマーシャルにさまざまな芸能人を動員し、電力会社と国が、「六ヶ所村の岩盤は強固です」と宣伝している。TBS社長室理事のポストから青森テレビに出向し、のちこのテレビ局の取締役・常務へと出世していったのが、評論家・木元教子の夫・木元尚男である。

通産省の工業技術院・地質調査所の衣笠善博という技官が、今から8年前に六ヶ所村を視察した記録である。衣笠は「今の状況証拠だけでは、第三者から活断層と言われたら十分説明できない」と内部文書の中で喋っている通り、日本原燃に入れ知恵して、六ヶ所村に走っているのは危険な活断層と知りながら、ごまかすよう示唆を与えているのだ。この問題については、国会の科学技術委員会で追及がおこなわれた当時の記録がある。
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引用終り(つづく)




佐藤祥司
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