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原子力行政は癒着と馴れ合い

腐れオヤジの独り言の「原子力行政は癒着と馴れ合い」記事からの一部転載です。

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(前略)原子力行政には産・官・学の”鉄の三角形”があると言われている。一つは東電を初めとする電力会社。二つ目は、それを監視する経済産業省の原子力安全・保安院や内閣府の原子力委員会などの行政機関。そして最後の一角が原子力導入の知恵袋と言える学者たち。彼らは原発を推進するという共通の目的があり、利害関係も一致している。それが癒着を生む温床なのだ。原発の設置は内閣総理大臣の許認可事項と定められている。国策として始まった原発の最大の課題はいかにシンパを増やすかだ。全国9つの電力会社が拠出金と社員を出し合って作った業界のコントロールタワー的な「電気事業連合会」という組織がある。かつてはこの電事連を通じて政治献金をしていたし、東電や関電からは議員も輩出してきた。一方で、監督官庁である経産省からはかなりの天下りを受け入れている。事務次官クラスなら副社長、局長クラスで取締役まで行くというのが目安。逆に、天下りならぬ、”天上がり”とも言えるような人材交流もあるという。東電や東芝、日立といったプラントメーカーから保安院に人材が送り込まれている。これでは監視が緩くなるのは当然だ。電事連と同様、各電力会社によって作られた「財団法人電力中央研究所」というシンクタンクがある。電中研は数多くの研究者を擁しており、ここを通じて研究費の支援などをするシステムになっている。さらに各電力会社は、専門家の意見を聞く場として委員会を立ち上げた時などに、学者を委員として迎え、原子力擁護の発言をしてもらうよう働きかけている。

実際、東電は歴代経産省幹部の天下りを受け入れており、11年1月には原子力安全・保安院の上部組織である経産省資源エネルギー庁の前長官だった石田徹氏が、退官後わずか4か月で顧問に天下っている。そうした天下りの見返りとして政府は厳しい監督をせず、安全基準も今となっては甘かったことが明らかになった。このように、規制する側が規制される側に取り込まれて、規制が規制される側に都合よく歪曲されるメカニズムを「Regulatory Capture」(規制の虜)という。東電の虜になった政府は、国民に対して「由(よ)らしむべし、知らしむべからず」の姿勢で原子力行政を行い、今回そのツケが最悪の形で回ってきたのだ。

原発を産業として推進する資源エネルギー庁と業界を規制する保安院が同じ経産省にあり、人材交流までしていることは明らかにおかしい。海外の常識に照らしても奇異と言わざるを得ない。規制当局としての健全性を担保できていない。ちなみに原発事故以降、記者会見でスポークスマンを務めている西山英彦審議官は、つい2年前まで資源エネルギー庁の電力・ガス事業部長だった。推進側から規制側へと転身する変わり身の早さは、外部からみれば癒着を生む温床以外の何物でもない。(中略)

特に、規制サイドに専門知識がない場合には、簡単に虜になってしまう。原子力安全・保安院の現院長である寺坂信昭氏は、資源エネルギー庁勤務の経験もあるが、同院入りの前職が経産省商務流通審議官であり、三越や伊勢丹などの百貨店担当をしていた文系事務官だ。とても、原子力関係の専門知識があるとはいえない。ちなみに、スポークスマンも通商関係が比較的長い文系事務官だ。 もっとも、情報公開するにも専門知識が必要なので、原子力安全・保安院では無理なのかしれない。それくらい、東電の虜になってしまったともいえる。むしろ虜側に知恵があると東電にとっては不都合なのだ。日本にとって深刻なのは、今の原発事故のみならず、経産省原子力安全・保安院と東電のようなもたれ合い関係が政府の至る所にあることだ。石田氏のような露骨な天下りはこれまでなかった。民主党政権になって、特に菅政権では、天下り根絶という言葉はなくなり天下りを従来より容認する姿勢になっているので、事態は深刻化しているといえよう。(中略)

日本は、経産省、資源エネルギー庁、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、東電など電力会社、東芝、日立製作所、三菱重工など原発関連メーカーが、官民一体となって「原発を推進する」という統一目標に向かって突き進む構造となっていた。同一価値観を持つ彼らは、「原子力村」を形成しているわけで、それを可能にしたのが電力独占の高収益体制。証拠に、無駄な投資資金が積み重なっている核燃料サイクルは、電力料金に加算されており、懐が痛むのは利用者=国民である。そうした構造を大震災は吹き飛ばした。もはや、無理、ムダ、独占は許されない。「原発はいらない」と、国民感情が盛り上がっている今、一時国有化のうえ、電力行政を抜本から見直す時期にきている。(後略)




匿名希望
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