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劣化ウランによる、健康被害史、環境汚染史

鈴木 頌(しょう)氏の「劣化ウラン関連年表」
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より、抜粋しつつ要約して転載します。

■非常に長文なので、「健康被害と環境汚染」と「アメリカによる誤魔化し」に分けて投稿します。

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1970年代

73 フロリダ州のエグリン空軍基地で劣化ウラン弾の発射訓練開始.これまでに100トンの劣化ウランが発射される.90-95%のウランが残留しているとされる.

1980年代

85.8 日航ジャンボ・ボーイング747が墜落.この際に,墜落現場で劣化ウランが散乱.公式には,ジャンボ機には282kgの劣化ウランが搭載されている.ただし1.65トンにたっするという指摘もある.

85 ミズーリ州ブルー・スプリングスで劣化ウラン貫通体を持つ44,000発の20ミリ弾(3.5トン相当)の発射実験.発射実験場から劣化ウランの粉塵などが飛散.

88 米軍A-10爆撃機がドイツのレムシャイトで墜落.劣化ウラン弾の被害が憂慮される.

1990年

8月 イラク軍,クエートを占領.

1991年

1.17 湾岸戦争が始まる.戦争中の劣化ウラン弾の使用総量は800トンに上る.これは「広島に落とされた原爆の1万4千倍から3万6千倍の放射能」(矢ヶ崎克馬・琉球大学教授)にあたるとされる.

7月11日 クウェートのドーハ弾薬補給基地で,車両火災が発生.劣化ウラン装甲を持つM1A1エイブラムズ戦車4両が炎上,劣化ウラン砲弾(戦車砲660発,25ミリ弾9720発)と 劣化ウラン装甲など,約4トンの劣化ウランが炎上・飛散.8ノットの北西風に乗り数マイル範囲を汚染.

1992年

92.10 アムステルダム近郊で,イスラエル航空のボーイング747の貨物機がアパートに墜落して炎上.ボーイング747には主翼のバラストとして1,500kg,尾翼のバラストとして380kgの劣化ウランが使用されている.墜落現場の周辺地域で,皮膚病,腎臓の機能障害,子ども白血病,出生児の奇形が増加したという報告.

1993年

93 マンスール病院などバグダッドの2つの小児病院に白血病専門病棟が設置される.急増する子どもたちの白血病に対応するため.

93年末 アメリカの復員軍人局,ミシシッピ州在住の湾岸帰還兵251家族を州全域に渡り調査.戦争後に妊娠・出生した2百数十人の子供のうち67%が失明,無眼球,無耳,指が融合している状態だった.結果は公表されず,のちに民間団体が手に入れて公表.

1995年

8月 NATO軍,ボスニア=ヘルツェゴビナのセルビア人勢力に対する空爆.出撃回数は4,000回をこえる.主力となった米軍A-10 攻撃機は,約1万発(約3トン)の劣化ウラン砲弾を発射.

12.05 沖縄県のアメリカ軍鳥島射爆場で,海兵隊AV-8Bハリヤージェット機が,訓練中に劣化ウラン弾を「誤射」.7日と1月24日にも「誤射」が続き,1,520発の25mm 劣化ウラン弾(222kg)が発射される.このうち29kg(16%)の劣化ウランのみが回収された.この事実は2年間にわたり伏せられる.

95 国連癌統計が発表される.これによれば,イラク南部における癌発生率は89年から94年にかけて7倍に増加.

1996年

96 イラク政府は,国連人権センターにあて,劣化ウランの被害に関する覚書を提出する.破壊された車両の放射能測定を行った.試料の幾つかが高い放射能を示し,さらにウラン238の高濃度の汚染が判明した.医学専門家チームは,血液,肺,消化器系,皮膚ガンの発生率の異常な増加,先天性疾患や胎児奇形の発生率の異常な増加を確認.

1998年

12.02 バグダッドで,「劣化ウラン弾の被害」に関する報告会議が開かれる.報告によれば,被爆した兵士における発症率は,被爆していない兵士に対して,白血病で4.8倍,リンパ腫で5.6倍と高率である.またイラク全体でも,91年から97年にかけて癌の発生率約3倍になっており,劣化ウランがイラク南部全体を汚染している可能性が疑われる.湾岸戦争後に産まれた子供達の間では,眼,耳,鼻,舌,性器などに変形,あるいは欠損といった先天障害が多発している.

1999年

3.24 NATO軍,コソボ紛争に介入開始.2ヵ月半にわたりユーゴスラビア連邦軍に対する空爆を行う.米空軍のA-10攻撃機は約31千発(劣化ウラン約8トン相当)の30ミリ砲弾を発射.

7月 ロンドンで「イラクにおける劣化ウランとガンについての意見」と題された会議が開かれる.バグダッド大学のモナ・カマス教授らが,湾岸戦争後のガン患者の増加について報告.また先天性異常の新生児の出生が際立って増えたことも報告される.ダウン症候群は三倍に.

99 ボスニア保健省,国内におけるガンの発生率が,戦前の約1.5倍になったと報告.

2000年

11月 1999年にボスニア・ヘルツェゴビナへの平和維持活動に参加したイタリア兵に白血病被害が発生.死亡者が6人に達したことが明らかになる.イタリア環境保護局劣化ウラン弾問題委員会,兵士の白血病発生率は,同年齢の普通の人に比べ2ないし4倍高くなっていると報告.

12月 バルカン地区の国連平和維持活動に参加した諸国軍の帰還兵17人が,白血病で死亡したことが報道される.

2001年

1.04 フランス国防相,平和維持活動を行っていたフランス軍兵士4人が,白血病のため入院した事実を公表.「これらの兵士は劣化ウラン弾の放射能により白血病を患ったものと考えている」と述べる.

1.29 合衆国エネルギー省の研究施設(ウラン235の製造工場)で,製造にかかわる従業員のあいだに白血病,ホジキン病,前立腺ガン,腎臓ガン,肝臓ガン,唾腺ガン,肺ガンの罹患率が有意に高いことが明らかにされる.

9月 UNEP,セルビアの地下水から劣化ウランが検出されたと発表.さらに建物内の空気からも劣化ウランが検出され,再浮遊の事実が確認される.

12月 バスラ大学サダム教育病院腫瘍学センター長,イブン・ガズワン病院長のジャワド・アル・アリ教授,バスラ市内のガン死亡者数推移を森住氏に提供.

       死亡者数  ガン発生率(10万人当たり)
1988年  34人    11人
1996年  219人  
1997年  303人 
1998年  428人   75人
1999年  450人
2000年  586人
2001年  603人  116人


2003年

3.25 UNEP,「ボスニア・ヘルツェゴビナにおける劣化ウラン」を公表.地域によっては飲料水用の水源が汚染され,また,大気中の浮遊粒子状物質にも汚染が見られるとされる.

4.30 米中央軍空軍が報告書を公表.30ミリ弾311,597発を使用したとする.5発中4発は劣化ウラン弾であり,使用総量は劣化ウラン75トンに相当.

5.15 クリスチャンサイエンスモニター紙,「劣化ウラン弾から環境放射線の千三百倍にあたる放射線を確認」と報道.

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(転載つづく)



佐藤英幸
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