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内部被爆:バイスタンダー効果の影響は?

人体への放射線の影響(内部被爆)を調べていて「バイスタンダー効果」というものがあるのを知りました。CNIC のレポート「連載・低線量放射線の影響をめぐって(その1)」  より、概要を引用します。

~以下引用~
米国コロンビア大学のHei,T.K.らのグループは顕微鏡で位置合わせをしたうえで、ねらいを定めた細胞に望みの数のアルファ粒子を当てることができるマイクロビーム装置を使って、ハムスター卵巣細胞CHO-K1の中にヒト1番染色体を入れた細胞核にアルファ粒子を照射した。1個当たっただけで20%の細胞は死に、生き残った細胞にも変異が起こることを初めて証明した(Proceeding National Academy of Science,USA,94,3765-3770,1996)。
 同グループは同じように細胞質にもアルファ粒子を照射し、細胞が変異することを明らかにした(Proceeding National Academy of Science,USA,96,4959-4964,1999)。細胞質に放射線が当たって死ぬ細胞は少ないので放射線の影響は変異として残り、細胞核に当たるよりもっと危険であるとも言える。
 これまでは細胞の中に標的を想定して、ここに放射線という「弾丸」が命中することで細胞が死にいたるという考え方がされてきた。しかし、この「標的理論」はくつがえされ、照射された細胞の近くにある照射されていない細胞にも被曝の情報が伝わることが明らかになったのだ。これらの現象は「バイスタンダー(Bystander)効果」と総称されるようになった。どのようにしてこんな現象が起こるのかというメカニズムや、なにを媒体としているのかはまだ解明されていない。
~引用以上~

わずかな放射線であっても、生体反応によって予想外に影響が拡大されている、ということです。低線量放射線は「ただちに健康に影響はない」とされていますが、内部被爆の場合、このような生体反応が不随意に起こるのであれば安心できません。

【参考】
・低線量/低線量率放射線に対する成体応答(PDFの論文)
・「もらい泣きする細胞の話;放射線誘発バイスタンダー効果」

この「バイスタンダー効果」については、キーワード検索すると上記以外に色々と出てきます。




多田奨
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