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コンクリート・ストレス~コンクリート建築は、なぜ問題なのか~


SHOKAN design(リンク)より

==以下引用==
■コンクリート建築は、なぜ問題なのか 船瀬俊介(建築ジャーナル3月号より)
~前略~

もうひとつ、コンクリートの持っている恐るべき側面は、健康への影響だろう。その最大の衝撃は、静岡大学が行なったマウスの実験である。それを見て私は愕然とした(しかし私が確認したところでは、日本経済新聞にしかこのデータは載っていなかった。他のマスメディアは黙殺した)。コンクリート製巣箱で、生まれたマウスを100匹育てたとして7匹しか生き残れなかった。金属製の巣箱で41匹、木の巣箱だと85匹だった。

 名古屋大学の実験でもほとんど同じ結果が出ている。これは明らかにコンクリート・ストレスである。その原因のひとつは輻射熱の問題である。これは誰でも体感することで、はっきりしている。輻射熱の問題は建築家が一番、これまで気付いてこなかったんじゃないだろうか。暖房は、空気を暖めることばかりじゃない。暖房にはもうひとつ、輻射熱がある。空気を暖めなくても、真空でも何でも、離れたものに熱を与えるのが輻射作用だ。その発想が、現代の建築にはなさすぎる。

 たとえば人間が身にまとうものだったら、暖かいとか、気持ちがいいといった理由で、やっぱり化繊より綿やウールに戻る傾向が出始めている。マイナスイオンや漢方における気の問題、これからそういう問題が出てくる。

 以前に「エッ」と驚いたのは、インフルエンザのデータ。全国にある近隣する鉄筋コンクリート造校舎と木造校舎で、学級閉鎖率が前者では22.8%、後者では10.8%だった。

 養護の先生たちによる観察記録を見ると、「疲れやすい」は3倍、「イライラする」は7倍、「頭痛がする」は16倍、「腹痛」は5倍にもなっている。これはマウスの実験と同じ結果が出ている。鉄筋コンクリート造校舎が、心身の健康を損なっていることは目に見えている。教壇に立つ先生たちも参っている。

 これに島根大学の中尾哲也先生の、「鉄筋コンクリート造集合住宅の住人は9年早く死ぬ」というデータを重ね合わせれば、非常に説得力をもつ。

 実験では、コンクリート製の巣箱で育ったねずみはきわめて攻撃的になった。母親が子ねずみを殺して食べてしまうことすらある。これは何を意味するのか。現代社会そのものではないだろうか。木の巣箱で育ったねずみはお互いに毛づくろいして、スキンシップをしあうのに。

 結論は出ている。現実に、被害は起こっている。もう、対策の時なのに、「ヤバイから」とこの情報をひたすら隠し続ける社会はいったい何なのか。木造ではすでに素材としてもいろいろな造形が試みられている。予算の面からいってもベストである。木造が無理だったら木装すればいい。杉・桧の間伐材が余っている。

 日本は林業国なのだから、あらゆる公共事業をやめてでも、子どもたちのために木造校舎をつくれと、声を大にして言いたい。

●シシリー宣言の警告

結局、子どもたちはなぜキレるのか。当然、教育制度の問題や複合的な要因はある。しかし、忘れられているのは建築ストレスである。

 建築ストレスには、フィジカル・ストレスとケミカル・ストレスの2つがある。ケミカル・ストレスはVOC(揮発性有機化合物)が原因である。

 1995年11月に、シシリー宣言が採択された。それは、18人の国際的な環境ホルモン学者が、イタリア・シシリー島のエリセで開かれた国際会議に集まって宣言したものである。環境ホルモンが国際的に認知されたのは91年のウィングスプレッド宣言。そこで、環境ホルモンはpptの単位で生殖系を中心として、内分泌系の撹乱を行なうと発表された。それが『奪われし未来』(シーア・コルボーン、ダイアン・ダマノスキ、ジョン・ピーターソン・マイヤーズ゛著、1997年、翔泳社刊)へとつながっている。

 ところが環境ホルモンがコインの表だとすると、裏は環境ドラッグだった。これを警告したのがシリーズ宣言と言えるだろう。「汚染化学物質は超微量であっても、脳の働きを阻害する。2番目には神経行動に異常をもたらす。3番目には社会的不適応行動を引き起こす。4番目には衝動的な自殺、暴力などの行為を引き起こす。5番目には奇妙な行動を引き起こすようになる。6番目には知能の低下を起こす。

 人類はすでにIQが5ポインント低下した。さらにこの化学物質汚染は、内分泌系を撹乱するだけじゃなく、人類の最後の砦である、神経、行動、すなわち精神をも化学物質は侵す」とこの18名の学者は断言した。

●きわめて複合的なストレス要因

フィジカル・ストレスはつまり、建築素材、コンクリート・ストレスによる。これはいわゆる熱ストレスで精神領域を侵されている。

 さらに、木や藁などの天然素材に比べて、コンクリートはガンマ線の放射量が約1.7~1.8倍と、約2倍近くの放射線を出している。それはさらに生理的なストレスになる。ラドン等は、当然木からほとんど発生しないが、地面からとったコンクリート等はラドンが発生する。

 電磁波の問題も決して無視できない。鉄筋コンクリートの家に住むということは、鉄の籠に住んでいることと同じ。そこに高圧線が通ると、鉄筋コンクリートが交流電磁波の変動に対して共鳴する。それが共鳴電磁波を出す。これは隠された電磁波ストレスになる。

 これら環境ストレスを人間が人為的に作り出してしまった。コンクリートの健康への影響は、きわめて複合的なストレス要因になる。

~中略~

●木造にすればいじめはなくなる

私の長女は、まさにコンクリート・ストレスの被害者になってしまった。これは死後、わかったことだが公団団地に住み、冷え冷えとしたコンクリート校舎に通っていた。いじめに遭って、緊張病といわれる、ストレスがたまった時に精神が不安定になる病気になった。これはいけないと思って、その子のために早くそこから脱出したかった。

しかし、『買ってはいけない』(週間金曜日刊)のとんちんかんな騒動に引き込まれて、駆けずり回ったおかげで、1年脱出が遅れた。奥武蔵に引っ越して来たけれども、もう精神的に極限だったのだろう。最後は入院した病院で、投薬ミスでやられてしまった。

 だから悔しい。自分で指摘していて、自分で気が付いて脱出したけれども、間に合わなかった。

 私は鉄筋のコンクリートの校舎を木装にすれば、それだけで校内暴力・いじめは半分に減ると言っている。全部木造にすれば、いじめは8、9割減るんじゃないだろうか。いじめも、校内暴力もひとつの自己表現である。強い者はいじめや暴力でストレスを解消する。弱い者は逃げ場がない。しわ寄せは弱いところに全部くる。病院や学校で、まだ鉄筋コンクリートのものがあること自体、かなり危機を感じざるを得ない。

~後略~
==引用終わり==




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